sh_universe’s blog

広島県在住。メーカー研究職。1児の父。

1年の研究がひと区切り

大学院の修士1年で進めてきた研究の報告会が終わって,この1年の研究にひと区切りがついた

4年生のときの研究とも違うし,来年度,修論を書く内容とも違うテーマなので,これからのことにつながるかというとなんとも言えないところだけど,いろいろ勉強になることも多い1年だった

ただ,内容が「このことを追求する」というような研究ではなくて,ある数値流体シミュレーションについて「今の方法だとこういう問題があるので,これに対応する方法を考えて実装する」みたいな内容だったので,これで論文が書けるかというと難しい

正直,あまり学問的ではないし,崇高な理論や考えがあってやっていたわけではなく,どちらかというと企業の作業員がやるような?研究だったので,これが客観的にみて評価されうるのかどうか,それはよくわからないけど,それでも,「現状ではこういう問題がある,それを解決する方法を従来研究をもとに考えて,実際に使えるようにして,さらに他でも使えるような形にする」というこの過程でいろいろ考える経験になったし,何より考えた通りにプログラムが動いたときはなんともいえない嬉しい気分になって,そうするとやる気がわいてくるので,最近は休日も大学に行くことも多かった

「最近」というのも,しばらく前までは方針が変わってしまったり,先が見えなくて立ち尽くすしかできずにいた時期もあったからで,このころは「この1年の成果が何もないけどどうしよう,考えるだけで何も形になってないけど,報告会で何を発表したらいいんだろう」という思いで苦しい時期もあった

やっぱり,全然前に進んでいる実感がもてない作業は辛いし,少しずつでも前に進めていると,体の中で燃料が静かに燃えているみたいにやる気になるものなんだと,当たり前のことを改めて感じた

来年度のテーマは本格的に取り組む前の今でも課題山積みなのが分かるくらいに大変そうな内容なので,あまり手を広げすぎずにまとめられればと思う