sh_universe’s blog

広島県在住。メーカー研究職。1児の父。

「連絡先交換」をしなくなって思った

自分が大学生になったころ,まだスマートフォンを持っていた人は一部しかいなくて,たいていの人はいわゆるガラケーを使っている時代だった(そう考えると,本当にここ何年かで携帯電話の世界は変わっているなーと思う)

だから,当時は,仲良くなった友達とか,連絡をとる必要があるときには,メールアドレスとか電話番号を教えあっていた

そのころよくやっていたのは赤外線で通信する方法だったかな?よく,「まずこちらが送信しますね」なんて言いながら交換していたのを思い出す

自分のような,まだ出会って時間の経っていない人に連絡先を聞くことが苦手な人間には,それもなかなか難しいことで,結局聞けないまま終わってしまって,今では連絡を取ることすらできない人もいる

どうしてそんなことを思い出したのかというと,ふとスマホのスケジュール機能を開いたときに,電話帳に誕生日を入力してあった人の誕生日が表示されていて(Andoidなのでmicro-SDでデータが移行できる),「明日はあの人の誕生日か」と気づくことができるということを,今更ながら再認識したからだった

LINEで友達になるだけでは誕生日はわからないし,なかなか人の誕生日を記録しておくこともないので,今になって思うといい機能だったと思う

そんなことを考えているときに,「共通の知人がいなくて,普段会うこともなくて,LINEで連絡が取れなくなったとしたときに,連絡が全く取れなくなってしまう人」がけっこう友達に多いことに気が付いて,「メールアドレスを電話番号を教えておこう」と思い立って,突然連絡を取ったりした

便利な時代だけど,ささいなことで連絡が取れなくなってしまう人が何人もいるのは少し切ない気分にも感じられるなーと思う

TOEICのための勉強をちゃんとやってみようと思う

就職活動でもたまに問われることのあるTOEICスコア,今まで公式テストを受けたことがなかったのと,4年生の終わりにIPテストを受けただけなので最近受けた結果の点数が欲しいと思って4月実施の公式テストを受験してみた

新しい教材を買って勉強するほど時間がなくて,何年か前に買った予想問題をもう一回解いただけで,ハッキリ言って形式を思い出すのと出てきた単語を覚えるくらいの勉強しかできなかったけど,一応自己最高の点だった

LISTENING: 390 (Percentile rank: 68)

READING : 380 (Percentile rank: 81)

TOTAL SCORE: 770

今回受験してみて思ったのは,大学受験の知識そのままの意識で受けると,問題形式がちょっと独特で,単語がかなりビジネスっぽいものが多いので,そこの対策をうまくやれば点数は上がるんだな,ということ

前はshareとかstockとかを見てぱっと「株」という意味だというのが思いつかないようなレベルだったから,それじゃ点数は取れないよね・・・と今になると思う

ただ,リスニングではそもそも英文が聞き取れてないし,リーディングも速さが足りないし,あときっちり意味が取れてないところがあって,そこを何度も読み直したりしていて時間を無駄にしてるところをなんとかしないとこれ以上は上がらないかなーという感じもする

代ゼミの富田先生が言っていたことでもあるけど,英文を正確に読んでいけば,選択問題とかならすぐ答えがわかるわけだから,時間が足りなくなることはなくて,むやみに早く読もうとするから正確に意味がつかめなくて,読み直す必要があるのであって,一番の近道は正確に読めるようになるんだ,というのはやっぱりそうなのかなと思った(それと,そもそも重要なセンテンスに着目して素早く読む『速読』なんていうのは,少なくとも自分にはできないなと思う)

どちらのセクションにしても,まだまだ点数を上げないといけないし,今のままじゃ「英語を勉強してます」と言えるレベルではないので,大学生なってからはほとんどやってこなかった英語の勉強を,もう少しちゃんとやってみようと思い立って,6月実施の公式テストを申し込んでみた

もうあと3週間くらいなので,少しでもいいから現状より点数を上げるために勉強してみようと思う

1年の研究がひと区切り

大学院の修士1年で進めてきた研究の報告会が終わって,この1年の研究にひと区切りがついた

4年生のときの研究とも違うし,来年度,修論を書く内容とも違うテーマなので,これからのことにつながるかというとなんとも言えないところだけど,いろいろ勉強になることも多い1年だった

ただ,内容が「このことを追求する」というような研究ではなくて,ある数値流体シミュレーションについて「今の方法だとこういう問題があるので,これに対応する方法を考えて実装する」みたいな内容だったので,これで論文が書けるかというと難しい

正直,あまり学問的ではないし,崇高な理論や考えがあってやっていたわけではなく,どちらかというと企業の作業員がやるような?研究だったので,これが客観的にみて評価されうるのかどうか,それはよくわからないけど,それでも,「現状ではこういう問題がある,それを解決する方法を従来研究をもとに考えて,実際に使えるようにして,さらに他でも使えるような形にする」というこの過程でいろいろ考える経験になったし,何より考えた通りにプログラムが動いたときはなんともいえない嬉しい気分になって,そうするとやる気がわいてくるので,最近は休日も大学に行くことも多かった

「最近」というのも,しばらく前までは方針が変わってしまったり,先が見えなくて立ち尽くすしかできずにいた時期もあったからで,このころは「この1年の成果が何もないけどどうしよう,考えるだけで何も形になってないけど,報告会で何を発表したらいいんだろう」という思いで苦しい時期もあった

やっぱり,全然前に進んでいる実感がもてない作業は辛いし,少しずつでも前に進めていると,体の中で燃料が静かに燃えているみたいにやる気になるものなんだと,当たり前のことを改めて感じた

来年度のテーマは本格的に取り組む前の今でも課題山積みなのが分かるくらいに大変そうな内容なので,あまり手を広げすぎずにまとめられればと思う

「趣味」

友達数人と居酒屋で話していて,「趣味は何ですか?」という質問は意外に答えにくい,という話になった

そういえば自分も,真っ先に答えられる趣味というのがなくて,いろいろ考えた結果「冬はスキーに行きます」くらいを答えるくらいしかできない

そこで,友達がしていて驚いたのが,「就職面接とかで,趣味として『読書』と答えると,『読書は勉強のようなものだから,好きで読むのはおかしい』と思われることがあるから,あまりいい答えではない」という話

本当にそんなことがあるの!?

読書が好きな人は暇さえあれば本を読むだろうし,そういう人は楽しくて本を読んでるに決まってる

それをそんな風に捉えられてしまう会社があったら,そんな会社には入りたくないな,と思ってしまう

それと,自分は小さいころから自動車が好きなんだけど,自分の車を持っているわけではないし,それに免許を持っていない頃から好きだったから,これは「ドライブ」ではないから,趣味として答えにくい

単純にクルマを見るのが好きで,大学で勉強するようになってからはエンジンのことを考えるのも好きになった

でも,自己紹介みたいなものの趣味のところにに「クルマ」と書くわけにはいかないし,話を広げられるかというとそうでもないから結局話に出さなかったりする

似たような話で,研究室の先輩で,巡洋艦航空母艦が大好きという人がいたんだけど,それこそ見学はできても実際に搭乗することはできないし,趣味としてはなかなか難しい

それで,何かの書類に趣味を書かないといけないときに,「船」と書くのは変だ,趣味なら「すること」でないとおかしい,という話になって,巡洋艦とか航空母艦で「すること」というと・・・

「戦争」!?趣味が「戦争」!?というおかしなことになったのを思い出す

この話を友達にしたら,日本の場合は「国防」になるんじゃないかという話になった

確かに,空母がない以上は「国防」のほうがいいのかもしれないけど,そんなことなら自衛官になってるはず・・・

そんなくだらない話で盛り上がった飲み会だった

お世話になった人との別れ

塾講師のアルバイトで3年近くお世話になった社員の方が,つい最近退職した

異動ではなく,退職

30歳を過ぎた女性で,かなり細身な部類に入る自分さえも心配になってしまうくらいに痩せていて,猫背ぎみで,いつも緊張感の抜けないような構えをしていた

仕事中は厳しくても,就業時間を過ぎると個人的な話やグレーゾーンに入りそうな話もしてくれて,社会人として働くことの大変さ,責任の重さを近くにいた自分はうっすらと感じていた

辛いときも笑顔を絶やさないで,決して精神論を語るわけではないけど,前向きで,どんなときも平常心で,落ち込んでいるところを見せることがなかった

社会人にとって,退職とはどういうものなのか,まだ学生の身分しか経験のない自分にはわからなくて,本当は聞きたいことがいろいろあったのに,表面的な,大して気にもならないようなことしか聞けずに別れを迎えてしまった

ほんとうに聞きたかったのは,どうして退職に至ったのか?ということで,長い間近くにいた身としては,現状の何かに不満だったのか,将来像が描けなかっただけなのか,それとももしかしたら自分も退職を決断させたその責任の一端を担っていたのか,そんなことが気になってしまって,怖くなって結局何も聞けなかった

ただ,感謝を気持ちを伝えたいことがいっぱいあったし,謝らないといけないこともあって,でもゆっくり話す時間もなくて,人生でおそらくはじめて,便箋に手紙を書いて「お世話になりました」と言って手渡した

一番伝えたかったのは,「忙しくなりそう」という理由で辞めようとしていたところを引き止められて,当時は迷惑に思っていたけど,今になってみると感謝しています,ということで,結局最後まで面と向かっては言えないことだった

そのときの自分は,所属していたサークルのことで問題を抱えていて,どうにもできないまま時間ばかり過ぎていってしまっていた頃だったので,「こんな自分でも,必要としてくれる人がいるんだ」と救われたような気持ちになった

だからそのことは感謝しないといけないとは思っていたけど,とても話せるようなことではないので,手紙にでもしてみようかという気持ちで書いて,あとは勢いで渡してしまった

あの手紙がちゃんと読まれているのかもよくわからないし,実は意図していたことの半分も伝わっていないのかもしれないけど,書いている最中に,「自分ってこんなに分が書けるものなんだ」と気づけたし,今まで手紙を書こうなんて思いもしなかった自分にこんな機会を与えてくれたことも,感謝しないといけないと思った